アルゼンチンの改革について。トランプ大統領の隣に写っているのはミレイ大統領。アルゼンチンは高いインフレなどによる深刻な経済の落ち込みが続いてきた。物価はミレイ大統領の改革で改善傾向にある。もともとアルゼンチンでは左派の大統領の多くが国民の人気を得るために、ばらまきとも言われる政策を取るという悪循環を抱えていたという。ミレイ大統領が取り組んでいるのが肥大化した国家組織を縮小し、財政支出を抑えるという政策。
おととし、ミレイ大統領が掲げるチェーンソー。無駄な支出を切り捨てる、国家の縮小政策を意味する。財政支出を抑えることで経済再生の足がかりにしようという。肥大化した政府の組織を縮小するため、ミレイ政権が新設したのが、国家規制撤廃・変革省。政府の役割を減らし、小さな政府とすることで財政支出を抑える事が可能になるとしている。国家規制撤廃・変革省のスツルツェネッガー氏は、1月末の時点で半分ぐらい撤廃を達成できたと思う、と話す。18あった省庁を8に再編。政府職員など4万人以上を削減した。さらに郵便事業の民間の参入を認めたり、牛肉のと価格統制を廃止するなど、これまで政府が担ってきた役割を減らし、経済の自由化を促してきた。その結果、財政支出は約27.5%削減されたとされている。2010年以来初めて財政黒字化した。ショック療法とも言われる改革を進めるミレイ政権。その一方で、度重なるデモでは行政サービスが低下しているなどの不安の声もあがっている。政府機関に約20年勤務してきたダニエラ・ロメロさんは、ことし2月突然解雇通知が届いたという。ダニエラさんが長年働いていたのは社会開発省。しかし社会開発省は新たな省庁に統合され、削減対象になった。ダニエラさんは「家族の食事すら用意出来ない人もあらわれるのがチェーンソー政策」などと語った。
井上二郎は、アルゼンチンは急激な改革には国民の賛否を伴うものだと思うが、どういった評価なのかと質問。小宮智可は就任当初は懐疑的な声も多かったが、財政黒字の実現やインフレが劇的に改善したことで評価する声も国民の中でも多いという。災害対応の部署がなくなった直後に、アルゼンチン国内では大雨による被害が発生したが、人員不足で被害者支援が行き届かなかったと批判的に伝えるメディアもあったという。経済学者のマティアス・ワッサーマン氏は「アルゼンチンの国民と有権者が(ミレイ大統領に)いつまで賛同していられるかは不明 」「自由市場の原則が優先され、人々が置き去りになることも多い」などと解説した。
おととし、ミレイ大統領が掲げるチェーンソー。無駄な支出を切り捨てる、国家の縮小政策を意味する。財政支出を抑えることで経済再生の足がかりにしようという。肥大化した政府の組織を縮小するため、ミレイ政権が新設したのが、国家規制撤廃・変革省。政府の役割を減らし、小さな政府とすることで財政支出を抑える事が可能になるとしている。国家規制撤廃・変革省のスツルツェネッガー氏は、1月末の時点で半分ぐらい撤廃を達成できたと思う、と話す。18あった省庁を8に再編。政府職員など4万人以上を削減した。さらに郵便事業の民間の参入を認めたり、牛肉のと価格統制を廃止するなど、これまで政府が担ってきた役割を減らし、経済の自由化を促してきた。その結果、財政支出は約27.5%削減されたとされている。2010年以来初めて財政黒字化した。ショック療法とも言われる改革を進めるミレイ政権。その一方で、度重なるデモでは行政サービスが低下しているなどの不安の声もあがっている。政府機関に約20年勤務してきたダニエラ・ロメロさんは、ことし2月突然解雇通知が届いたという。ダニエラさんが長年働いていたのは社会開発省。しかし社会開発省は新たな省庁に統合され、削減対象になった。ダニエラさんは「家族の食事すら用意出来ない人もあらわれるのがチェーンソー政策」などと語った。
井上二郎は、アルゼンチンは急激な改革には国民の賛否を伴うものだと思うが、どういった評価なのかと質問。小宮智可は就任当初は懐疑的な声も多かったが、財政黒字の実現やインフレが劇的に改善したことで評価する声も国民の中でも多いという。災害対応の部署がなくなった直後に、アルゼンチン国内では大雨による被害が発生したが、人員不足で被害者支援が行き届かなかったと批判的に伝えるメディアもあったという。経済学者のマティアス・ワッサーマン氏は「アルゼンチンの国民と有権者が(ミレイ大統領に)いつまで賛同していられるかは不明 」「自由市場の原則が優先され、人々が置き去りになることも多い」などと解説した。