トランプ大統領は先月、アメリカに輸入される鉄鋼製品とアルミニウムに25%の関税を課す文書にそれぞれ署名し、いずれも今月12日に発動する方針を示していた。これについてラトニック商務長官は9日、NBCテレビに出演し、12日に発動するかどうか質問されたのに対し「そうだ」と答え、予定どおりの日程で発動されるという見通しを示した。一方、トランプ大統領がカナダの乳製品と木材に、今週前半にも相互関税を課すなどと述べたことについて、ラトニック長官は「対応は4月2日になる」と述べた。トランプ政権は、貿易相手国と同じ水準にまで関税を引き上げる「相互関税」を来月2日に発動するとしていて、カナダへの相互関税の発動も来月になるという見通しを示した形。また、こうした関税措置についてラトニック長官は「外国製品の中には、高くなるものもあるが、アメリカ製品は安くなる。製造業を復活させるつもりだ」と述べ、国内の産業にメリットをもたらすという認識を示した。