パリ大会ではセーヌ川で開会式が開催される予定。選手団は94艇のボートで約6キロをパレードする予定だ。30万人以上の観客が見込まれている。セーヌ川はパリのシンボルと言うだけでなく物資の運搬など市民の生活に欠かせない存在。セーヌ川の船上生活者は1000人以上いるとされる、船の停泊料の支払いなどが必要。パリ大会では「街中にスポーツを」をテーマに観光地をそのまま競技会場にすることから、市民の注目度も高まっている。100年ぶりとなる開催で期待も高まるが一方で不安も浮上しているという。
パリ大会の不安点を指摘するのは五輪とパラリンピックを夏冬合わせて現地で9回取材しているスポーツジャーナリスト・二宮清純だ。「環境問題や水質の問題もあるが、五輪やパラリンピックには光もあれば影もある」と話す。セーヌ川は開会式だけでなくトライアスロンなどの水泳会場になっており、選手たちが泳ぐことが予定されている。元々パリ市内の下水施設は古く、まとまった雨が降ると処理が追いつかず、路上のゴミと共にそのまま川に流れ込むことで水質の悪化が指摘されていた。セーヌ川は19世紀ごろまでは遊泳できたものの、水質の悪化で1923年から遊泳禁止に。セーヌ川の水質改善に自信を見せるのはパリ市副市長・ピエール・ラバダン氏だ。パリ市では水質改善の施設を建設、流れるゴミをキャッチする場所を増やすことで水質改善に努めてきたという。さらに、秘密兵器として建設されたのが巨大な貯水施設だ。直径50メートル、深さ30メートルで5万立方メートルを貯水可能。下水の流入防止になる。五輪に向けて水質改善を進めるパリ。見据える先は「オリンピックのレガシーとしてだれでも泳げるセーヌ川を残したい」とピエールラバダン副市長は話す。
パリ大会の不安点を指摘するのは五輪とパラリンピックを夏冬合わせて現地で9回取材しているスポーツジャーナリスト・二宮清純だ。「環境問題や水質の問題もあるが、五輪やパラリンピックには光もあれば影もある」と話す。セーヌ川は開会式だけでなくトライアスロンなどの水泳会場になっており、選手たちが泳ぐことが予定されている。元々パリ市内の下水施設は古く、まとまった雨が降ると処理が追いつかず、路上のゴミと共にそのまま川に流れ込むことで水質の悪化が指摘されていた。セーヌ川は19世紀ごろまでは遊泳できたものの、水質の悪化で1923年から遊泳禁止に。セーヌ川の水質改善に自信を見せるのはパリ市副市長・ピエール・ラバダン氏だ。パリ市では水質改善の施設を建設、流れるゴミをキャッチする場所を増やすことで水質改善に努めてきたという。さらに、秘密兵器として建設されたのが巨大な貯水施設だ。直径50メートル、深さ30メートルで5万立方メートルを貯水可能。下水の流入防止になる。五輪に向けて水質改善を進めるパリ。見据える先は「オリンピックのレガシーとしてだれでも泳げるセーヌ川を残したい」とピエールラバダン副市長は話す。