6日、特別首脳会議を開催したEUヨーロッパ連合は、防衛力強化のため、日本円で127兆円規模の資金確保を目指すとした計画を大筋で合意。ウクライナ支援の強化も確認した。ブリュッセルで開かれたEUの特別首脳会議には、ウクライナのゼレンスキー大統領も出席した。この中でアメリカとの交渉再開を報告。来週、有意義な会談が行われるとして、期待感を示したという。会議では、EU加盟国が防衛力強化のため、最大で8000億ユーロの資金の確保を目指す、ヨーロッパ再軍備計画を進めることを大筋で合意した。トランプ政権を念頭に、結束を確認した形。また、ウクライナへの軍事支援の強化も確認した。アメリカ、トランプ政権は、サウジアラビアで、ウクライナ側との会談を調整していることを明らかにした。アメリカのメディアは、会談は来週前半にも行われ、アメリカ側からは、ルビオ国務長官とホワイトハウスで安全保障政策を担当するウォルツ大統領補佐官が、ウクライナ側からは、大統領府のイエルマク長官が出席すると伝えている。トランプ大統領は6日、ウクライナに対し、停戦の早期実現のため、歩み寄るよう、改めて求めた。軍事専門家・セルヒーグラブスキー氏は「前線に大きな変化は見られない。ロシア軍も消耗しているようだ」とコメント。その上で、防空システムでは、アメリカの支援が必要だとして再開を求めた。