今年度のPFASの調査では国の基準を下回っており安全だが、昨年度までは基準を上回ったところが14か所あるが、国としてはまだ科学的な知見が不十分だとして評価が定まっていない。アメリカでは学術機関が、血液中のPFASの濃度が高い状態が続くと脂質異常症、腎臓がん、乳児・胎児の発育の低下、抗体反応の減少などのリスクが高まるとしている。一方で日本の内閣府の食品安全委員会は、証拠は不十分・限定的としている。ただ何も規制が無いわけではなく、WHOに有害性が指摘されたPFOA、PFOS、PFHxSについては国際的に製造・使用が禁止されている。PFASは自然界でほとんど分解されないため永遠の化学物質とも言われる。工場等から川や地下水に流れ出たあとも残り続け、浄水場で除去しきれずに水道水から検出されるという。昨年まで基準を上回ったところは今年度全て基準を下回ったがこれは水源を変えるなどの対処を行ったため。自分達でできる対処としては、家庭では浄水器を設置するのが良いとされているが性能にばらつきがあるのが課題。京都大学の原田浩二准教授は、暫定目標値を超えていなくても近い値が検出されているところや急にPFASが検出されるようになったところもあり、新しく汚染が入ってくる事も考えられるとしている。