日本時間のおととい発生したシステム障害は、ヨーロッパやアジア、米国の空港に広がったほか、中東などの医療機関、英国のテレビ局の放送など幅広い分野に影響を与えた。米国のIT大手マイクロソフトなどによると、このシステム障害は、米国の情報セキュリティー会社「クラウドストライク」のソフトウェア「ファルコン」の更新に伴い、マイクロソフトの基本ソフト、ウィンドウズを搭載した端末で起きたという。これについて、マイクロソフトは20日、影響を受けた端末は推定で850万台に上ることを明らかにした。これはウィンドウズを搭載している端末の1%未満だったという。マイクロソフトは、影響を受けた端末の割合は低いものの、経済的、社会的な影響は大きく、「クラウドストライク」が多くの企業で使われていることを示しているとしている。世界各地に広がった今回のシステム障害による影響は、今も一部で続いている所はあるが、おおむね収束している。