先月17日の豊後水道を震源とする地震や元日の能登半島地震など、今年に入って震度5弱以上の地震は23回を数え、去年と比べても多い。日本の地下で何が起こっているのか警戒が続く中、これまで不可能と思われた地震予測の常識を変える研究がある。なんと、1時間前にマグニチュード6以上の地震の発生エリアを特定し天気予報のように事前に知ることができるかもしれない。その最前線の研究者が京都大学大学院・梅野健教授。東大地震研究所の客員教授も務める梅野先生だがもともとはスマホで使う電波や、通信技術が専門。地震予測へ舵を切ったきっかけは2011年。福島への出張中に発生した東日本大震災だった。今年3月に論文を発表するとインドネシアや台湾など地震が多い国や地域からの問い合わせが相次いだ。ついには、日本政府もサポートに動きだした。