仙台市が「津波避難広報ドローン」を6年がかりで開発し、去年運用を始めた。サーファーや釣り人など海辺にいる人たちに呼びかける。仙台市では津波の情報を市内50カ所のスピーカーで伝えてきた。しかし東日本大震災では津波の浸水などでその半数以上が機能しなかった。そこで情報伝達の方法を増やそうと開発したのがこのドローンだという。開発メンバーの1人の高橋さんは、長年消防局に務めてきたという。高橋さんたちが目指したのは、市民だけでなく市民を守る人たちの安全も確保すること。東日本大震災では、避難を誘導していた消防職員や警察官なども数多く津波の犠牲になった。高橋さん自身もあの日、消防の司令室で津波に襲われた人の119番通報を受けていた。新たなドローンのシステムは、機体から通信網まで仙台市が独自に開発。津波警報・津波注意報などが発表されると、2機のドローンが自動で飛行。海岸線約7kmを避難を呼びかけながら飛行。映像を送り現場の状況も知らせる。