珠洲市の大谷小中学校で卒業式が行われ、地震を受けて地元を離れている子どもたちや、学校で避難生活を送っている住民らが出席し卒業生2人の門出を送った。式では上田辰美校長が卒業証書を手渡した。上田校長は「今は痛々しい姿だが美しい故郷の姿を忘れないでほしい」などと話した。前山陽菜さんは「15年間過ごしてきた大谷のことを忘れない」などと話し、中島來槻さんは「離れ離れになっても大谷のことを忘れないで」などと話した。学校によるとこの地区では当面は自宅に戻ることを断念し、金沢市などで暮らすことを決める家族も多く、児童・生徒は減る見通しだという。