富山県高岡市で江戸時代から続く伝統の祭りが行われている。約200年の歴史を持つ伏木曳山祭。高岡市では能登地震での液状化による深刻な被害が残っている。今回は地域外の見物客を規制し、祭りの規模も大幅に縮小。祭りの始まりを告げるみこしの行列。先導するのは地元の小学生たちの武者行列。あすは約360個の提灯で飾られた曳山が町内に繰り出す。祭りの一番の山場は「けんか山」。重さ8tにもなる曳山をぶつけ合う。港町として栄えた伏木を守る海岸鎮護などの祈りが込められた神事。ことしのけんか山は1カ所だけで無観客に。ひきまわしの道のりも例年の4分の1。先月の調査により液状化で沈んだ電柱などが安全な巡行を妨げることが分かった。能登半島地震で最大震度5強を観測し、4600軒以上の住宅に被害が出た高岡市。多くの住民が悩まされた液状化現象。11cm沈んだ家の前でみこしが止まり、復興を祈願。