大手自動車メーカーによる国の認証試験の不正の余波が続いている。トヨタ自動車はことしの株主総会で、豊田章男会長の取締役再任への賛成の比率が、去年の総会に比べて12ポイント余り下がったことが明らかになった。おととい開かれたトヨタ自動車の株主総会では、豊田章男会長や佐藤恒治社長など10人の取締役が再任された。これについて会社側が公表した報告書によると、豊田会長の取締役再任への賛成の比率は71.93%で、去年の総会と比べて12.64ポイント低下し、10人の取締役の中で最も低くなった。豊田会長の再任を巡っては、議案への賛否をアドバイスする米国の議決権行使助言会社2社が、トヨタグループで相次いだ認証不正の問題などを理由に反対を推奨していた。