日中友好議員連盟の会長である自民党・森山幹事長は今日午前、大阪・関西万博での行事に出席するため来日している中国の何立峰副首相と会談した。この会談で何副首相から日本産牛肉の輸出を再開する前提となる「検疫」に関する協定について、中国国内の手続きを完了したことが説明されたものとみられる。これにより検疫の協定は発効され、2001年から停止していた日本産牛肉の中国への輸出は24年ぶりに再開する方向で大きく動き出すことになった。中国は先月末には日本産水産物の輸入再開を発表したばかりで、ある日本政府関係者は「来月以降戦後80年のイベントが増えて日中関係が敏感になる中で、中国としては日本との関係を改善しておきたいのだろう」と解説している。一方森山氏は会談で中国側にジャイアントパンダの貸与も要請したものとみられるが、中国側の反応を含め詳細は分かっていない。