午前8時半、八ヶ岳農業大学校の丸山侑佑校長が出勤。校長室に入ると株価の画面を立ち上げた。丸山さんは、人材採用や販売促進をITで支援する「ポート」の取締役副社長。この4月から、自ら手を挙げて校長に就任した。丸山さんが校長を務めるのは、八ヶ岳農業大学校。1938年に開場して、農業の実践教育を行う専門学校。食料生産に加えて、景観・自然環境を守り、持続可能な社会に欠かせない農家の育成を目指している。総面積267ヘクタールの土地で、酪農・養鶏・野菜・花栽培を教育している。しかし、学校は補助金のカットと新型コロナの影響で借金と赤字体質で23年度には破綻寸前となっていた。再建がはじまったところで、丸山さんに声がかかり去年6月に理事に就任した。真っ先に手掛けたのは、直売所活性化を再建のシンボルに。八ヶ岳農業大学校は、80頭の牛を飼育するがコスト削減で牛乳製造を休止していた。そして、就任1ヶ月あまりで牛乳製造を再開させた。長靴に履き替えた丸山さん、この日は土の上にいた。ここは「泥んこパーク」の予定地とのこと。