奄美大島と加計呂麻島の間にある大島海峡の深さ29mの海底で確認された直径2mほどのミステリーサークル。奄美海洋生物研究会・興克樹会長が今月上旬に撮影。この模様を作ったのは奄美大島近海に生息し11年前に新種に登録されたアマミホシゾラフグ。アマミホシゾラフグは卵を育てるためにオスが胸びれと尾びれで1週間ほどかけ海底にミステリーサークルをつくる習性があり、放射状の模様には産卵の時期をむかえたメスをひきつけるとともに潮の流れから卵を守る効果があると言われている。映像では神秘的な模様にひきよせられたメスがオスと体をこすりあわせて産卵を行う様子も捉えられている。産卵環境を守るため今年から地元事業者がミステリーサークルの見物目的のダイビングは1日1組に限定、水中ライトを使わないことなど独自のルールを定めている。繁殖は来月まで行われる。