2010年10月4日の夜、当時16歳の堤将太さんが自宅近くで殺害された。物証は乏しく、通り魔なのか、顔見知りによる犯行なのか容として分からなかった。堤さん夫妻は情報提供を呼びかけ、毎年6000軒の家々をまわった。20年12月、兵庫県警に一通のメールが送られてきた。情報をもとに捜査すると、事件当時17歳だった元少年が浮かび上がった。事件の2日後、神戸市から県外に転居していたことが判明。将太さんの衣服を調べると、別の人物のDNAが検出された。元少年のDNA型と照合した結果、一致した。情報提供者はビラ配りをする被害者遺族の姿をニュースで見て、決意したという。
