スポーツニュース部の舟木記者に話を聞く。気になるのは日本の選手たちだが、今、どういう状況だろうか。代表争いは佳境に入っている。日本選手団はNHKのまとめでこれまで個人競技で180人余りが代表に内定している。団体競技でもサッカーの男女、バスケットボールの男女などで出場が決まっている。JOC(日本オリンピック委員会)によると、最終的には海外で開催されるオリンピックへの派遣としては史上最多となる400人余りの代表選手を見込んでいる。注目の選手を挙げると、体操の橋本大輝選手。そして柔道の阿部一二三選手に、妹の詩選手。いずれも東京大会の金メダリストで2連覇をかけ、パリの舞台へ臨む。さらに去年の世界選手権で金メダルを獲得した陸上女子やり投げの北口榛花選手。新競技ブレイキンでメダルを狙うダンサーネーム、Shigekix(半井重幸選手)にも注目。また団体競技では現在世界ランキング2位のバレーボール男子、石川祐希選手を中心に52年ぶりのメダル獲得を目指す。陸上ではあすから日本選手権が行われる。すでに内定している選手はいるが、この大会でオリンピックの参加標準記録を突破して優勝すれば代表に内定する。一方、選手たちにとってはこの本番に向けた調整が大切だと思うが、活躍の鍵はどこにあるか。やはり時差への対応だと思う。日本との時差、今は7時間。最大のパフォーマンスを発揮するためには体を順応させる必要があると思う。競泳のように競技によってはフランスやその周辺の国に早めに入って合宿を行うなど現地の環境に慣らすというスケジュールを組んでいる。またサッカーは大会直前に現地でフランスとの強化試合を組むなど事前の調整が本番への鍵を握りそう。日本選手団は来月5日に結団式を行い、下旬に本隊がパリに向かう。