通常国会はきのうが会期末で、自民党では秋までに行われる党の総裁選挙が最大の焦点となる。菅前総理大臣は昨夜、文藝春秋電子版のオンライン番組で、“政治資金規正法の改正で自民党は何が何でも先に案を示すべきだったが、野党のあとになったのはどう考えてもおかしい。また、岸田総理大臣自身が責任を取っておらず、不信感を持つ国民は多い”と述べ、政治とカネの問題を巡る岸田総理大臣の一連の対応を批判した。その上で、総裁選挙について、“「自民党が変わった」「もう一回自民党に期待したい」という雰囲気作りが大事だ。国民に刷新感を持ってもらえるかということが大きな節目になる”と述べた。一方、茂木幹事長は、総裁選挙への対応について「夏の間よくいろいろ考えたい」と述べた。また、石破元幹事長は講演で、岸田総理大臣の政権運営に対し、党内の一部から批判的な意見が出ていることを念頭に、“悪口を言うのは簡単かもしれないが、党がいかに総理大臣の負担を減らすかも一生懸命考えなければならない”と指摘した。