未来のタカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校。受験チャンスは中学3年生から高校3年生までの計4回。競争倍率が高いことで有名だが、柚香は宝塚をよく知らずに受験。幼い頃からクラシックバレエなどを習っており、その講師からの紹介で初めて認知。願書を出したあとに舞台を見に行ったそう。望海は宝塚好きの叔母に影響され、幼い頃から宝塚に親しんできた。女・男を使い分ける天海祐希の演技に惚れこんだそう。蘭寿は中学時代から宝塚を愛好していたが、高校3年生で急に熱が入り受験。倍率48.25倍を突破して合格。
出演は元宝塚歌劇団トップスターの3人。入学後の寮生活、望海は明日海りおと同室に。当時の明日海を「お人形のよう」「こんな人と一緒に生活できない」と振り返る。実際は2人とも片付けが苦手で、居心地良かったそう。柚香が入学後に驚いたのは、全国の方言が飛び交っていたこと。
宝塚歌劇団には5つの組が存在。入団12年目で組替えを経験した望海。当時行なわれた「宝塚歌劇100周年記念式典」をみて自分の個性の無さに落胆していたころに組替えを告げられ焦燥も、今までの「花組の男役」としての自分が別の組では個性に。蘭寿も入団から10年以上たって組替え。直後の公演では、自分が緊張することを見越してシミュレーションしていたそう。柚香のお披露目公演はコロナ禍。公演が半年延期されたほか、感染対策のため客数も少なかった。その時の客からの大きな拍手に感動し、今でも忘れられないという。