大型連休後半だが、帰省される方ももちろんいると思うけれども自宅で子どもたちと過ごすという方も多い。いま、昭和のおじさまたちの娯楽だったマージャンが子どもたちの間でブームとなっている。都内で月に2回、開かれている子どもマージャン教室はいつも満席。ブームに火をつけたのは6年前に創設されたマージャンのプロリーグ戦、Mリーグ。対局の様子はネットでも中継、かっこいい頭脳スポーツだと子どもたちの憧れに。さらに少女漫画でもマージャンをテーマにした連載が、大人たちの遊びというイメージは昔のものとなった。マージャン教室に通っている小学2年生の石井結君の宝物は大好きなMリーグ選手のサイン。将来の夢はプロになって憧れの選手と一緒に戦うことだという。平日もお父さん、お母さんと3人でマージャンを楽しんでいる。マージャンを始めたのは5歳、コロナ禍で外で遊べない日が続く中、家族みんなで楽しめるものをとお父さんが提案した。初めは乗り気ではなかったお母さんも結君のもとで修行中。子どもたちのマージャンブームに発育への影響を研究する人もいる。脳神経外科学を研究する東島威史はみずからもマージャンのプロ。これまでのマイナスイメージを払拭できないかとマージャンが子どもの脳にもたらす影響を3年かけて研究。ルールを知らない小学生が1年間、マージャンに取り組んだ結果、IQ知能指数が8ポイントもアップしたという論文を発表した。4月下旬、マージャン教室に結君の姿があった。この日は中学生など年上相手に一勝負。未来のプロ雀士は勝負強さを発揮した。