兵庫県知事選挙。出直し選挙に臨んだ前知事・斎藤元彦氏が、再選を果たした。百条委員会は、今月25日に斎藤氏など4人に出席を求め、証人尋問を行うことを決めた。今回、政党からの推薦や支持がなかった斎藤氏は、SNSでの発信にも力を入れた。それが拡散される中で、「斎藤氏は既得権益層と戦った改革者で、むしろ被害者だ」と位置づける主張が広がった。NHKの出口調査では「投票する際に何を最も参考にした」か聞いた。「SNSや動画サイト」が30%と「テレビや新聞」よりも多く、このうちの70%以上が「斎藤氏に投票した」と答えている。今回の選挙戦を戦った稲村和美氏について、本人が誤った情報だと否定しても拡散するケースがあった。国際大学の山口准教授は、極端な言説や誤った情報が拡散されやすいとしたうえで、既存のマスメディアにも対応が必要だとしている。