日本の衆院議員に占める女性の割合はわずか1割。多様な政治参加を阻む壁とは。自民党の英利アルフィヤ議員は「危機的だなと一番感じるのが同世代が少ないこと」だと話す。現職の女国会議員では最年少の35歳。元国連職員で国際的な経験が強みだが、永田町では今年初当選したばかりの1年生議員。先輩議員の代理出席をすることもある。1年生議員の朝は早く、向かったのは千葉・市川駅前での街頭演説。その後東京でも会議や講演が続く。英利アルフィヤ議員は、自分が結婚するとか介護をするとか子どもを持つともしなった場合、持続可能なのかっていうのはすごく不安を持つという。同じく今年衆議院議員になった日本維新の会の林佑美議員は、子育て真っ只中。夫・3人の子どもが住む和歌山と往復する生活。末っ子からは毎日電話がかかってくる。平日は東京で生活。この日1週間ぶりに和歌山の自宅に帰ると、休む間もなく溜まった家事に取り掛かる。子どもとの時間もつかの間、地元活動へ。私生活は二の次の議員生活。林さんは「私が両立できなかったら現役で本当に小さい子を育てている母親の声というのは反映されないんじゃないかと」と話す。ジェンダー総合研究所の濱田真里共同代表は、家事・育児・介護といったケア役割を誰かにお願いできる環境がある人でないと、継続して(国会議員の)仕事をやりづらいのかな、多様な人たちが住んでいるのでまず国会でもきちんと反映させることによってより色んな人が行きやすい社会に繋がっっていく、と話していた。
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