大リーグで活躍する大谷翔平を紹介しているのは高校の英語の教科書。同じスポーツでサッカーワールドカップで話題となった三笘の1ミリも物理の教科書に登場。いずれも来年4月から使われる。検定に合格した教科書で大きく記述が増えたのが生成AI。多くの情報があふれる社会にどう向き合っていくのか、教育も新たな段階に入っている。県立市川工業高校で行われたのは歴史上の出来事をニュース風に伝える授業。生成AIについての記述がある高校の教科書は前回4年前の検定では1点だったが、今回合格した中では8教科で48点と大きく増えた。英語のある教科書では生徒が生成AIと会話する場面がやり取りを通して活用する際のメリットや注意点などを考える内容になっている。美術の教科書ではオランダの画家の作品をAIに学習させることでAIがその画家らしい絵画作品を作り出した事例を紹介している。生成AIによって簡単に文章や画像、動画などを実際に似せて作ることができるようになったため、うその情報が氾濫するリスクも高まっていると記載する教科書もある。