石破総理をトップとする関係閣僚の初会合が始まった。目的はコメ価格の高騰の原因を分析し、中長期的なコメ政策を立て直すこと。きょう、販売の先陣を切ったのはローソン。東京・品川区の店舗には1キロ税込み389円の備蓄米が届いた。きょうの販売は東京、大阪の5店舗ずつ。14日には沖縄県を除く全国のローソンで販売予定。ファミリーマートも東京、大阪の10店舗ずつで販売開始。1キロ税込み388円。ゼブンイレブンは17日から東京、大阪、四国の一部店舗で販売開始。2キロの無洗米が税込み775円。売り場を視察した小泉農水大臣は「全国的に面的な備蓄米の展開につながるのではないかと期待している」などと述べた。一方、通常のコメは高いまま。5キロ4200円台が続く中、先月、飛び出したのが、JA全中・山野会長の「決して高いとは思っていない」との発言。きょう、改めて会見した山野会長。「これまで長年にわたり生産コストをまかえないような極めて低い水準にあったということを、生産者の立場からお伝えしたく、あのような表現にいたしました。消費者の皆様が購入する販売価格の高騰を望んでいるわけではありません」と述べた。今、店頭では3つの価格帯のコメが売られている。5キロ4000円以上するブランド米。随意契約された備蓄米は5キロ約2000円。そして、江藤前農水大臣が入札で放出した備蓄米は、あるスーパーでは5キロで3434円。入札備蓄米はどうしても高値に。入札米が高すぎて、小泉大臣が検討しているのが買い戻し。業者が抱える入札米を政府が買い戻し、再放出するプラン。農業経済の専門家は、「買い戻し(入札)備蓄米を随意契約備蓄米でやると、今の2000円台のコメよりも100円~200円高い可能性」などと話す。さらに再放出は夏場のコメ不足対策にもつながる可能性が。鍵を握るのは備蓄米の多くを落札したJA。山野会長は「JA全農が入札した備蓄米は、全量米卸と契約済み。現時点では返還の希望はないと聞いている」と述べた。