スタッフは井上さんの家を訪ねて話を聞いた。当初の建物はやはり会社の保養所だといい、井上さんが植栽を担当している。定期的利用されているという。井上さんが暮らすのは元6軒の集落で、井上家の本家もある。井上さんは分家に暮らしており、井上夫妻以外は住んでいない。周辺はほとんど井上家の土地だという。代々林業・炭焼きを生業にしてきた。31年前に跡継ぎだった兄が亡くなったため井上さんが29歳のときに大阪から奈良にUターンした。麓に家を借り、そこから山に通って林業を手伝った。両親が亡くなり空き家になっていた実家に7年前夫婦2人で移り住んだ。第第受け継いできた母屋は築百三十五年。両親が暮らしていたという建物の中を見せてもらった。餅つきの道具が残っていた。