訪ねたのは奈良県にあるご自宅。小学生の娘を育てながら執筆活動をしている。「仕事というより生活しながら書いている、日常の一部に執筆がなっている感じと話す。日常から離れた小説は書けないと思う。小説はフィクションなので作り物だが、感じたことのない気持ちは書けない」などと瀬尾さんは話した。これまで瀬尾さんは血の繋がらない親子や複数の家庭で育った高校生など様々な人を描いてきた。主人公が人の優しさに触れながら居場所を見つけていく。周囲の優しい眼差しを繊細に描けるのは自身のこれまでの経験があるという。
30代のころ、作家活動と並行して中学校の教師として働いていた。生徒と過ごした日々も人と人との繋がりを丁寧に描く今の作品に生きているという。作家になったのは教員採用試験に受かるための手段と教師は憧れの職業だったとのこと。教師時代の経験をもとにした作品「あと少し、もう少し」。駅伝で県大会を目指す6人の生徒を描いている。主人公の1人「大田」は素行が悪く学校でも浮いた存在だったが、仲間や教師と居場所を見つけていく。瀬尾さんは「大田くんのモデルになった子に小説を送った。あのときに先生やみんなが引っ張ってくれてたからよかったという感想をもらった」などと話した。当時一緒に働いていた同僚も瀬尾さんが悩みながら生徒に愛情を注いでいたという。小西さんは「子ども達も元気をもらえるが、僕も元気をもらえる。」などと話した。
教師になって7年後、瀬尾さんは病気で大好きだった教師を辞めることに。瀬尾さんは「すごくしんどかった。毎日しんどかった。居場所がなかった。後ろめたい気持ちで過ごしていた」などと話した。自身の居場所を反映させた作品を書いてきた瀬尾さん。今年発表した「ありか」は作家としての新境地をめざした作品。瀬尾さんは「本当に血のつながった真正面から親子をかいている。娘との日々が影響されて本の中にでているというものは初めてだと思う」などと話した。「ありか」はシングルマザーの主人公が娘や身近な人との関わりの中で自分の居場所”ありか”を見つけていく物語。日々の暮らしの中に様々な幸せを見出してきた瀬尾さん。読者の背中をそっと押し続けたいという。
30代のころ、作家活動と並行して中学校の教師として働いていた。生徒と過ごした日々も人と人との繋がりを丁寧に描く今の作品に生きているという。作家になったのは教員採用試験に受かるための手段と教師は憧れの職業だったとのこと。教師時代の経験をもとにした作品「あと少し、もう少し」。駅伝で県大会を目指す6人の生徒を描いている。主人公の1人「大田」は素行が悪く学校でも浮いた存在だったが、仲間や教師と居場所を見つけていく。瀬尾さんは「大田くんのモデルになった子に小説を送った。あのときに先生やみんなが引っ張ってくれてたからよかったという感想をもらった」などと話した。当時一緒に働いていた同僚も瀬尾さんが悩みながら生徒に愛情を注いでいたという。小西さんは「子ども達も元気をもらえるが、僕も元気をもらえる。」などと話した。
教師になって7年後、瀬尾さんは病気で大好きだった教師を辞めることに。瀬尾さんは「すごくしんどかった。毎日しんどかった。居場所がなかった。後ろめたい気持ちで過ごしていた」などと話した。自身の居場所を反映させた作品を書いてきた瀬尾さん。今年発表した「ありか」は作家としての新境地をめざした作品。瀬尾さんは「本当に血のつながった真正面から親子をかいている。娘との日々が影響されて本の中にでているというものは初めてだと思う」などと話した。「ありか」はシングルマザーの主人公が娘や身近な人との関わりの中で自分の居場所”ありか”を見つけていく物語。日々の暮らしの中に様々な幸せを見出してきた瀬尾さん。読者の背中をそっと押し続けたいという。