理化学研究所によると、スーパーコンピューター「富岳」は半年ごとに発表される、世界のスパコンが性能を競うランキングのデータを実践的に解析する能力を示す2つの部門で、9期連続となる世界1位を獲得した。国が1100億円を投じて理研と富士通が共同で開発した「富岳」は3年前から運用が始まり、これまでに口から飛沫が拡散するシミュレーションや、大雨をもたらす線状降水帯の予測などに活用されてきた。一方、計算速度を競う部門では2期連続の4位となったが、理研は「富岳は継続的に世界トップクラスの総合的な実力の高さを示している」とコメントしている。