去年1月にはじまった見守りおむつ定期便。富田林市の事業で、希望する世帯に月1回、おむつや子育て用品を届けている。配達するのは子育て経験者たち。子育て世帯へ継続的なサポートをする。配達員はタブレット端末を携帯している。前回うかがったときのことが記録されている。ものは手渡しが原則。顔の見える関係づくりをこころがける。見守り配達員の橋本さんがこの活動に手を挙げるきっかけになったのは、自身の経験からだった。子育て中に富田林に引っ越してきたとき知り合いがおらず、気軽に相談できる相手がいなかった。そんなとき、近所の児童館で出会ったスタッフや先輩ママに悩みを聞いてもらったという。橋本さんは自身の経験を共有し合いたいと考えている。見守り配達員の存在は、親の孤独を和らげている。1月に1回10分ほどの会話。わずかな時間が子育てへの安心感を生み出す。