福岡県に暮らす55歳の男性は非正規職員として手取り約14万円で暮らしてきたが、去年6月で契約を打ち切られた。今はパン工場で日当8000円のアルバイトをして生活をつないでいる。給湯器の修理代が払えず、風呂は週3回近くの銭湯で済ます。冷蔵庫の中は半額の値札が貼られたものばかり。所持金はあわせて4000円余。口座の残高は5889円。苦悩の日々は大学生時代の就職活動から始まった。1990年代初頭のバブル崩壊を受け、企業が新卒採用を極端に控えた就職氷河期に直面した。大学院を卒業するまで延べ60社の就職試験に落ちた。採用された企業はパワハラや父の看病が理由で40歳で退職。以来、非正規雇用で仕事を渡り歩いている。
