平成13年6月3日、富士山の噴火を想定した初めての大掛かりな防災訓練が山梨県で行われた。富士山では前の年から地下深いところで低周波地震と呼ばれる体に感じない地震が多くなっていた。専門家は「直ちに噴火の心配はない」としていたが、有珠山、三宅島と噴火が続いたこともあり初めて総合的な訓練を実施することになった。火山性の地震が起きたあと山腹から噴火したという想定で住民をバスなどで安全なところに誘導。河口湖では遊覧船で住民が避難するなど行政、住民総がかりの訓練となった。参加者約1万5000人真剣な面もちで、いざというときを体験した。