食欲の秋、人々を惹きつけてやまない小江戸・川越。特に鰻は名物。川越で鰻が食べられるようになったのは江戸時代からだと言われている。当時、周辺の川や沼地にはうなぎが生息していて、海がない埼玉に住む人々の貴重なタンパク源として重宝されていた。天然のうなぎは10~12月が旬と言われているので、今が一番おいしいときだという。老舗問屋から仕入れた国産うなぎを炭火でじっくり焼き上げ、何度も継ぎ足して旨味たっぷりのタレにつける。加熱や味つけなど下準備に2日以上かけた霜降り和牛はローストビーフに。うなぎのタレを合わせれば旨味が倍増するという。二刀流に挑戦したのは、会社が焼肉屋の母体なのでそれに伴って、肉とうなぎをかけ合わせたらいいと考えたという。4万部を発行する川越のフリーペーパーの編集長におすすめされたのは、大正時代に建てられた西洋建築。国の登録有形文化財でもある建物で4年前まで銀行だったが、今年5月に複合施設としてリニューアル。テラスから川越を一望することができる。