富山県魚津市に深夜からできる謎の行列。実はココ、魚津港に隣接する海の駅・蜃気楼。この日は毎月第2、第4日曜限定の朝市開催日である。富山湾でとれたハタハタやメバル、深海魚のゲンゲなど新鮮で珍しい魚が格安で並ぶため毎回多くの客が詰めかけるという。しかし行列のお目当ては別にあり、午前6時半に待ちに待った瞬間が。深夜から並んでも食べたかったのが紅ズワイガニを丸ごと1杯分使った「カニ三昧定食」。大根やゴボウなど一緒に紅ズワイガニの足で出汁を取った究極のカニ汁である。カニの甲羅焼きやカニご飯など正にカニ三昧である。値段は1200円。定食は仕入れにより数十食限定。この日は30食限定という狭き門であるため毎回深夜から行列ができる。去年11月に始まった「カニ三昧定食」は何故ここまで人気なのか。仕掛け人の朝野聡さん(52)は「とれたての紅ズワイガニしか使わない」ことで、水揚げがないときは定食が出せない日もあるという。朝市の前日に朝野さんは漁港へ向かい、カゴいっぱいの紅ズワイガニが無事水揚げされた。浜に上がったカニは旨味や鮮度を保つため、すぐ塩ゆでするとのこと。