自民党総裁選の行方について日本テレビ・井上幸昌政治部長のスタジオ解説。自民党総裁選は国会議員票295票+全国の党員票295票の計590票を取り合う戦い。国会議員票295票の勝敗を分けるポイントは総理経験者(麻生元総理、石破総理、菅元総理、岸田元総理)が誰を推すのか。菅元総理は小泉農水相を支えるのは間違いない状況。旧岸田派は小泉農水相と林官房長官の陣営の中枢に入っているが、岸田元総理本人は誰を支持するかはまだ見えてきていない。高市氏以外で誰が勝ちそうか状況を見定めている。麻生元総理周辺は今回は失敗できないとして勝ち馬は誰なのかを見ていく状況。石破総理は自身に批判的だった高市前経済安保相、小林元経済安保相に回るのは考えにくい。内閣を支えてくれた小泉農水相、林官房長官のどちからにつくのではないかとみている。高市前経済安保相の周りに総理経験クラスの大物はついていない。保守的な政策が持ち味のため、共鳴する議員が集まっているという感じ。2024年総裁選党員票(上位3名)は高市前経済安保相がかなり強かった。今回もかなり強いとみていい。小泉農水相は地元・神奈川はトップだが、それ以外は苦戦を強いられているのが分かる。今回、党員票でどこまで巻き返せるかが大きなポイントとなる。まんべんなく撮っていた石破総理の票がどこに向かうのかが自民党内でも注目されている。小泉農水相、林官房長官に流れるのではないかとの見方が出ている。小泉陣営からも恨みを買ってしまったとの声も出ている。石破総理は高市氏ガ総裁になって自民党の保守色が強まることをなによりも警戒しているため、小泉氏との関係にもそれほどの亀裂が入ったとはみていない。自民党総裁選は22日告示、来月4日に投開票が行われる予定。
