在職老齢年金は、65歳以上の人が給与と厚生年金の合計額が月50万円を超えた場合、超えた分の半分が厚生年金からカットされるものだ。在職老齢年金の見直しなどに関する議論が、厚生労働省の専門家部会でスタートした。東京・江東区の砂町銀座商店街で聞いたところ、年金受給者100人のうち、在職老齢年金の受給者はいなかった。会社経営者で、年収が1億円を超えるという男性は、定年後も働いていることで年金が減るのは、働き損などとして、在職老齢年金制度に猛反発していた。厚生労働省は、議論の結果を夏ごろに公表し、年内にも年金制度の改正案をまとめたい考えだ。