核兵器禁止条約の締約国会議が3日からアメリカ・ニューヨークの国連本部で開かれるのを前に会議で演説を行う日本被団協の被爆者などが出発した。日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)は、核兵器禁止条約の第3回の締約国会議に広島で母親のおなかの中で被爆した胎内被爆者の男性と長崎で1歳のときに被爆した女性の2人を派遣する。男性は「禁止条約会議がうまく進んでほしい」、女性は「日本政府が来なかったことが残念な感じがする」と語った。日本被団協がノーベル平和賞を受賞したあと国際会議に被爆者を派遣するのは初めてで、2人は国際フォーラムや大学でも証言などを行う。高校生平和大使」もニューヨークを訪れ、会議を傍聴するほか、現地の高校で英語でスピーチすることにしている。高校生平和大使・小林真夕さんは「被爆者の平均年齢が85歳を超えて、いま若者が継承しないといけない。世界にもっと発信したい」と語った。