大和証券・多田出健太さんのドル円予想レンジは150.80円~152.50円。多田出さんは「昨日のドル円は151円後半での膠着が続いたが、米株が下げると151円前半まで売られている。オセアニア通貨も大きく上げ幅を縮小している。アメリカの雇用統計が発表されるが強い結果に利下げ開始の後ずれを織り込む場合はドル円は152円を試す。為替介入の有無も含めて警戒」などと述べた。注目ポイントは円金利主導の円高は起きるか。多田出さんは「日銀の決定はおおがかりの緩和策の見直しにより不連続な形で金利が急上昇することをさけることを最優先した結果、金利は定価し為替市場では円安が進んだ。当面は緩和的な経済環境が継続することで円安圧力が根強いが7-9月期以降も同じ状況が続くとは限らない。日銀は7-9月期以降について長期国債の買い入れを減額する可能性がある。短期金利の利上げも引き上げる可能性がある。力強い賃上げが個人消費の増加につながり企業が賃上げ上昇分を価格に転嫁する状況が続けばインフレ率が上振れる可能性がある。日銀の利上げの時間軸が前倒しされる可能性もある。2025年末には初めて政策金利が0.5%を超えることになる。歴史的水準まで利上げされるか注目。ドル円は5~6円程度円高にふれるのではと考えている」などと述べた。