一段と進んだ円安。引き金を引いたのは日本銀行の「追加利上げ見送り」という判断。植田和男総裁が会見、「金融政策は為替レートを直接コントロールの対象とするものではない」と述べた。ドル円相場は3年余で50円以上円安に。きっかけは米国の利上げ。マイナス金利を維持する日本との金利差から急激に円安へ振れる。その後日本は為替介入という伝家の宝刀を抜き、一時的に円高に進んだものの金利差は縮まらないまま。再び円安が進行。先月日銀は17年ぶりの利上げに踏み切る。ドルは150円台に突入。外為どっとコム総研調査部長・神田卓也が「金利が上がることもマイナス面が大きい。どちらをいまとるべきかということ。金融政策をひきしめていく段階ではまだないという判断なんだろう」とコメント。
一段と進んだ円安。このまま円安が進めば輸入製品に頼る日本は更なる物価高騰という事態になりかねない。6月からは電気とガスの料金が上がることが決まっている。ロシアによるウクライナ侵攻で燃料価格が高騰したことを受け、去年から導入されていた補助金が来月で打ち切られる。標準世帯の場合、6月以降は今月に比べ電気料金は1400円。ガスは450円上がることになる。更に再生可能エネルギー普及のため今月から電気料金に上乗せされた分も加えると今年度は3万円近い負担増。毎年のように猛暑が続く時代、エアコンは不可欠。高齢者が暮らす介護施設ではなおのこと命に関わる。杜の癒しハウス文京関口(東京都文京区)では56人が暮らしている。一番暑い8月の電気料金は120万円近く。運営する7つの施設をあわせると年間1億円に上る。会見で齋藤健経済産業大臣は「電気、ガスについてはLNGや石炭の輸入価格がロシアのウクライナ侵略前と同程度に低下してきた」と述べた。
一段と進んだ円安。このまま円安が進めば輸入製品に頼る日本は更なる物価高騰という事態になりかねない。6月からは電気とガスの料金が上がることが決まっている。ロシアによるウクライナ侵攻で燃料価格が高騰したことを受け、去年から導入されていた補助金が来月で打ち切られる。標準世帯の場合、6月以降は今月に比べ電気料金は1400円。ガスは450円上がることになる。更に再生可能エネルギー普及のため今月から電気料金に上乗せされた分も加えると今年度は3万円近い負担増。毎年のように猛暑が続く時代、エアコンは不可欠。高齢者が暮らす介護施設ではなおのこと命に関わる。杜の癒しハウス文京関口(東京都文京区)では56人が暮らしている。一番暑い8月の電気料金は120万円近く。運営する7つの施設をあわせると年間1億円に上る。会見で齋藤健経済産業大臣は「電気、ガスについてはLNGや石炭の輸入価格がロシアのウクライナ侵略前と同程度に低下してきた」と述べた。