外国為替市場のドル円相場で円安が急速に進んだことを受け、財務省・神田財務官はきのう夜、「最近の急速な円安の進行に関して深刻な懸念を有していて、高い警戒感を持って市場の動向を注視している。行き過ぎた動きには必要な対応をとる」と述べたうえで、「足元の動きは急激である」との認識を示した。この発言を受け、ドル円相場は一時円高にふれたが、その後再び円安が進み、一時1ドル=160円80銭台を付け、約38年ぶりの円安ドル高水準となった。市場では、円安、ドル高の勢いが加速しそうなことを受けて、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まっている。