きょうの東京株式市場は取引開始直後から買い注文が広がり、日経平均株価は終値で今月4日つけた史上最高値を更新した。FRB=連邦準備制度理事会がことしの利下げを想定通り行うとの見方から20日のニューヨーク市場では主要3指数が市場最高値を更新したことに加え、日銀が追加利上げを急がない方針を示したことで円安基調が続いていることを背景に、半導体・輸出関連など多くの銘柄に買い注文が広がった。株高は個人の金融資産にも影響を与えている。日銀が発表した資金循環統計によると、個人が保有する金融資産は2141兆円と過去最高を更新した。株式などは29.2パーセント増の276兆円、投資信託は22.4パーセント増えた106兆円となっている。株価上昇などで株式・投資信託の残高が大幅に増え、個人の金融資産全体を押し上げている。