国はプラスチックごみ削減のために2030年までにプラスチックの再生利用を倍増するとの目標を掲げていて、昨年度の使用済みペットボトル購入価格は約9万円台まで急騰した。急騰の背景には社会的要請に応えるために飲料メーカーがペットボトルのリサイクルを急加速させていることがあり、大手飲料メーカーは自治体と協定を結んで使用済みペットボトルを優先的に自社に回してもらうことなどを行っている。このため他のプラスチック製品を作る企業では素材となる使用済みペットボトルが手に入りにくい状況になっていて、仕入れ価格の高騰によって利益率が低くなってしまっている。日本ではペットボトルのリサイクル率が高い一方でプラスチック全体のリサイクル率は25%にとどまっていることなどから、ペットボトル以外のプラスチック製品のリサイクルも推し進めていく事が求められている。