さいたま市にある運送会社・川里運輸倉庫。取締役の島村夕紀子さんは、これまで賃上げできていないことが課題だと感じている。円安の影響などで燃料費は2年前から2割ほど上昇、タイヤや光熱費なども軒並み上がっている。しかしこれまでは下請けの立場として、人件費を含めた価格転嫁をお願いするのは難しく以前の荷主には受け入れられなかったという。そうした状況を打開しようと去年から相談を始めたのが中小企業診断士。元請け企業を説得する資料作りなどのアドバイスを受け、荷主から前向きな反応も出始めた。今年こそは従業員の賃上げを実現できるのではないかと期待している。