大事なのは保温と加温。保温は体温を下げないための工夫でスキーウェアや防寒着を着る。乾いた衣服を何枚を着たり室内であっても室内履きをはくなどの工夫が大事。床で雑魚寝をすると床から冷気が入ってくるのでできれば段ボールベッドのようなものがあればいいが、ない場合は段ボールや毛布を敷くと寒さが緩和できる。上着とのあいだに新聞紙をまるめたものを入れると少し暖かい。加温は温かいものを飲んだり食べたりを心がける。水分補給をする際にもしお湯が作れるようであれば温めて飲むことで体のなかから加温することができる。ゆたんぽがない場合はペットボトルなどにお湯を入れて持つと効果がある。車での避難で気をつけたいのは一酸化炭素による中毒。一酸化炭素は無色透明・無臭で気づきにくい。マフラーが雪などでふさがれていないか必ず確認する。またガレージを締め切って換気がない中での車中泊も絶対にいけない。「エコノミークラス症候群」は車の中で長時間同じ姿勢でいると血栓ができて肺まで届くと呼吸困難になったり最悪の場合亡くなる。対策としては体を定期的に動かす、水分を十分にとる、トイレを我慢しない、衣服をゆるめる・足元に荷物を置くなど足を上げて血行を良くする。トイレが使えない場合はダンボールに穴を開けてペットシーツやオムツ、新聞紙を入れて簡易トイレを作る、などと伝えた。