7年前千葉県でベトナム国籍の小学3年生の女児が連れ去られ2日後に遺体で見つかる痛ましい事件が起きた。女児は生前日本とベトナムをつなげる仕事に就きたいと話していたとのことで、ベトナム料理店を営む父は今も日本に踏みとどまり娘のことを思い出しながら暮らしている。二本松岳温泉に去年6月にオープンしたベトナム料理店のオーナー・レェアインハオは、店を開いた理由が最愛の娘を事故で亡くしたことが関係していた。娘は当時住んでいた千葉県松戸市で登校中に連れ去られた。娘はこの時小学3年生だったという。事件後日本での生活が怖くなり帰国も検討したが、生前の娘の「日本とベトナムをつながる仕事をしたい」と話していたとのことで、娘の夢を実現し報いたいと千葉県内でベトナム料理店をオープン。コロナ禍を経て物件条件がより良い二本松市に今の店を構えることにしたという。そして温泉旅館の経営に向けて動き始めている。宿の名前は生まれ変わるという意味の「RE BIRTH」の頭文字を取った「RB HOTEL」。日本とベトナムの架け橋になるとの夢を天国の娘と一緒にかなえる覚悟である。