今回のテーマは埼玉県八潮市の陥没事故で注目された下水道管の老朽化問題について。取材に訪れたのは千葉県柏市。下水管に入る前にはマンホールの中の硫化水素と酸素濃度を計測する。先月秋田県では下水道工事中の作業員3人が死亡した。マンホールの蓋を2箇所あけ、外の空気を送り込んで換気するとのこと。きょう行うのは点検作業。内部で異常が起こっていないかを確認。雨水管は雨水を川や海に排出する。取材した雨水管は50年ほど経過しているという。日本のインフラは高度経済成長期に急速に整備された。一般的に、下水道管の耐用年数は50年と言われているが、全国で耐用年数の50年を経過し、老朽化の可能性がある下水道管は現在およそ7%だが、2042年には40%に達することがわかっている。柏市の下水道管は全体の8%が耐用年数の50年を経過している。点検では、次の詳細検査に向けて記録を残していく。劣化には様々な状態がある。人が入れないほど細い下水道管の点検・調査ではロボットカメラが活躍。地上から状態を確認する。硫化水素が多い場所などはドローンで調査する計画が進んでいる。SPR工法は帯状の塩化ビニールをらせん状に巻き、古い管の内側に新しい管を作る技術。現在柏市は土木業者や資材メーカーなど21社と連携している。最も頭を悩ませているのが点検場所の選定。柏市の下水道管の全長はおよそ1300km、1年で可能な点検・調査は108kmとのこと。年数と劣化が比例するわけではないとのことで、劣化ハザードマップを作ったという。過去に行った点検データを集約し、耐用年数にかかわらず劣化しやすい場所を洗い出した。
住所: 千葉県柏市柏5-10-1
URL: http://www.city.kashiwa.lg.jp/
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