栃木県の牛乳製造工場ではミルクローリーで届いた生乳を徹底検査。菌の数を調べる微生物検査や脂肪分などを調べる乳成分検査を行い、厳しく安全性をチェックしている。すべての検査に合格した生乳だけがパイプを通って工場内の貯蔵タンクへと運ばれる。機械の中で生乳を高速回転させるクラリファイヤーで目に見えない小さなゴミや異物を分離して取り除き、大きさがバラバラの脂肪分を圧力を使ってこまかく均等にしていく。牛乳をつくるうえで日本では生乳に加熱殺菌を加えることが義務。日本の牛乳の9割以上が採用している殺菌方法が超高温瞬間殺菌。120℃~130℃で2~3秒ほど加熱し殺菌。その殺菌力は低温殺菌の1万倍以上にもなる。超高温瞬間殺菌には牛乳の風味が損なわれるというデメリットがあったが、現在は酸素を大幅に減少させ加熱殺菌の味の劣化を抑制することに成功している。