日銀・植田総裁の発言に市場関係者は注視していたが株価は小幅な値動きにとどまった。今日の植田総裁について市場関係者は慎重な発言が続き無難にこなしていたと評価。今月上旬の株価暴落のあと初めての発言ということで、答弁に注目が集まる中、植田総裁からは「金融政策に対する基本的な姿勢は変わっていない」などとして、踏み込んだ発言はなかったとの声が市場からは聞かれた。実際に今日午前の日経平均株価は大きな値動きはなく、3万8000円台前半で推移。ただ外国為替市場では一時1ドル=145円台前半と1円以上円高に進む場面もあり、一部の市場関係者からは「来月の利上げを否定する発言がなかったことが材料視されたのでは」という声も出ている。発言次第で株価が乱高下しかねない状況は続いているとして、午後もかたずをのんで見守る状況が続きそう。