リチウムイオン電池の製造が世界1位の中国では、第三者機関がメーカーに対し、耐久性の抜き打ち検査などを行う事で安全性を認証している。しかしこの安全基準は輸出製品は対象外で、対応はメーカーに任されている。寺園氏によると、現在メーカーなどに回収・リサイクルを求める法律は基本的に国内の事業者が対象。EUでは全ての製造業者・輸入販売業者に無償で回収ボックスを提供することなどが義務化されており、コストを販売価格に上乗せすることが認められている。寺園氏は「リチウムイオン電池は便利だが不適切に扱うと危険。正しく回収してリサイクルすればニッケルなどの貴重な金属を回収できる。」などと指摘した。
