米国・バイデン大統領は、Xで声明を出し、秋の大統領選挙での再選を断念し、選挙戦から撤退する考えを表明した。後任の民主党の大統領候補として、カマラ・ハリス副大統領を支持する考えを示した。「民主党員よ、今こそ団結してトランプ氏を打ち負かす時だ」と述べた。バイデンは、ことし1月に始まった、党の候補者選びで、各州の代議員の90%以上をすでに獲得し、8月中旬の民主党大会で指名を受諾する演説を行い、正式な党の候補者になる予定となっていた。大統領選挙の投票日までおよそ3か月半という段階で、党の指名獲得が確実視されていた候補者が選挙戦から撤退するのは極めて異例。再選を目指す現職大統領が選挙戦の途中で撤退するのは1968年のジョンソン大統領以来、56年ぶりの事態。