昭和の時代に習い事の定番だった「そろばん」の人気が近年再び高まっている。子どもだけでなく大人の習い事としても注目されている。去年オープンした都内のそろばん教室では、生徒が急増している。石戸珠算学園豊洲教室の大野哲弥教室長は「今月で120人になり、オープンから人数が2倍くらいになっている」などと説明した。グループ全体ではこの1年で約500人の生徒が増えた。1986年には全国で1万3010軒あったそろばん教室だが、電卓の普及などを背景に30年で半減した。近年、再び人気が高まり小学生の習い事のランキングでは6位に入った。そろばん人気の背景には、過熱する中学受験があるという。全国珠算教育連盟の鈴木宗一理事長は「保護者の半数以上の方が中学受験を見据えている」などと話した。集中力や情報処理能力など日常生活やビジネスに生かせるスキルが身につくとして、中高年の習い事としも注目されている。
