10月下旬、浅間山の裾に位置する長野・軽井沢町。森の入り口にある「ピッキオ」の事務所を訪ねた。町からの委託を受け、24時間体制で7人がクマ対策にあたっている。主に夜間の巡回を担当している関良太さんは午後10時になると見回りに向かった。関さんがある場所で車を停めクマの位置を探るため受信機とアンテナを取り出し、電波をつかむ音に変化があった。ピッキオの対策は人里に近づいたクマを捕獲することから始まり、麻酔で眠らせ個体ごとの特徴を調べ上げ発振器とGPSを装着する。その後「人と犬」は怖いと学ばせた上で、山に還していく。発振器などを付けたクマは49頭で続いて関さんは別の場所へ向かった。ここでも電波が来る方向を探り、3か所から測定すると探しているクマの場所が割り出されるのである。軽井沢の対策は人とクマの生活エリアを明確に分けることでクマが境界線に近づいてきたら追い払う。境界線を何度も超えるなど危険度が高いと判断した場合のみ駆除となり、去年は1頭が殺処分となった。ピッキオは星野リゾートが自然保護のために設立した「野鳥研究室」が始まりである。転機は1998年であり、軽井沢町でクマ被害が多発していた。2000年には町から正式に委託を受け対策を本格化させた。町の協力も欠かせず、町のはずれには構えて50年以上になる神戸さん夫婦がいた。夫の啓次さんはクマ対策がされたゴミの収集場所に案内してくれた。大きなクマが揺すっても倒れない頑丈な作りでクマの前足では開けられない取手の形状が特徴であった。かつて年間100件を超えていたゴミ荒らしは2009年にはゼロになった。駅前のアウトレットモールの年間売り上げは590億円にのぼる。町がピッキオに支払うクマ対策費は今年度で2400万円となり、ここ15年で人の生活エリアでの人身被害はゼロとなっていた。クマ対策が商業エリアの安全を守り、別荘地としての資産価値を維持することにもつながっている。そんなピッキオにはもう1つの顔があり、ピッキオはイタリア語で「キツツキ」のことで株式会社としてツアーなども開催している。ピッキオはクマとの共存が豊かな森を育んでいると伝えていた。だからこそクマによる被害を未然に防ぐことに力を入れている。
養蜂家の雨宮弘幸さんが作っているのは添加物を使用せず加熱していない“生ハチミツ”である。森の中は農薬や汚染物質の影響が少なく、様々な花の密を集めることができる。かつてはクマによる被害があったがピッキオは電気柵を無料で貸し出すことにしていた。静電気ほどの電流だが効果はてきめんでクマは退散しシカは飛び跳ねていた。12月中旬、雪化粧をまとった浅間山となりこの頃になるとクマの出没情報もほとんどなくなった。日本各地でかつてないほどクマの出没と被害が問題になった1年だったが、長年クマと向き合ってきたピッキオだからこそメッセージを出せないかと考えた。それはクマを「正しく知り、正しく畏れる」ことでありそのための情報を公開した。
養蜂家の雨宮弘幸さんが作っているのは添加物を使用せず加熱していない“生ハチミツ”である。森の中は農薬や汚染物質の影響が少なく、様々な花の密を集めることができる。かつてはクマによる被害があったがピッキオは電気柵を無料で貸し出すことにしていた。静電気ほどの電流だが効果はてきめんでクマは退散しシカは飛び跳ねていた。12月中旬、雪化粧をまとった浅間山となりこの頃になるとクマの出没情報もほとんどなくなった。日本各地でかつてないほどクマの出没と被害が問題になった1年だったが、長年クマと向き合ってきたピッキオだからこそメッセージを出せないかと考えた。それはクマを「正しく知り、正しく畏れる」ことでありそのための情報を公開した。
