先週末、長崎市で公開された教会の鐘。かつて東洋一の大聖堂と呼ばれた浦上天主堂はアメリカの原爆によって倒壊した。2つの塔には大小一対の鐘が吊るされていたが、うち一つが対はした。80年経った今年、その鐘が復元された。アメリカ東部にあるウィリアムズ大学のノーラン教授の祖父はアメリカの原爆開発・マンハッタン計画に携わった1人。放射線研究の医師として1945年、原爆投下から約1か月後に広島と長崎に入り被害を調査した。原爆がもたらした被害と自身の関わりの間で葛藤した祖父の足跡を調べようとノーランさんは長崎を訪問。2年前に出会ったカトリック信徒から鐘の復元を相談された。ノーランさんは全米各地を回りながら被爆者の苦しみなどを伝え、寄付を集めて鐘を復元した。大学では原爆被害者側の視点を伝えている。ノーランさんらの思いをのせた教会の鐘は今年8月9日、80年ぶりに2つ揃い長崎の町に音を響かせる。
住所: 長崎県長崎市本尾町1-79
URL: http://www1.odn.ne.jp/uracathe/
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